吃音克服を成功させる方法をお教えします。


グラフと矢印

あなたはこんなことを望んでいるかもしれません。
 
「吃音のことを忘れたい。」
 
1日中、頭の中を占めているのは吃音のこと・・・。明日の朝礼、
ちゃんと言葉が出てくるのか、上手くできるのか・・・?
 
吃音のこと以外考えられないので、常に過緊張な状態で毎日を過ごす
ことを強いられているとしたら、それは辛いことですよね。
 
もし、
 
今よりも吃音で悩む時間が減ったら・・・そして、最終的に吃音という
ものを「忘れる」ことが出来たら・・・。
 
そうなったら、あなたの吃音克服は成功したも同然です。
 
今日お伝えすることは、吃音克服の成否を決定付ける大事な心理的要因に
ついて、です。吃音を克服した人に共通して見られる、ある心理状態。
 
その状態に近づくことで、あなたも克服に大きく近づくことが出来ます。
 
 

1.吃音克服を失敗させる心理状態

 
 
これについて、最初に話しておきましょう。克服を非常に困難にさせ、
失敗させる心理状態です。
 
 

1-1.失敗を避けようとする回避型思考

 
 
「どもりたくない」
「恥をかきたくない」
 
このような失敗や苦痛を回避することを目標にした思考パターン、これは
好ましいものではありません。
 
なぜなら失敗や苦痛を避けることを目標にしていると、結局失敗や苦痛が
自分に降り掛かってくるからです。
 
失敗にフォーカスすれば、意識の中でそれがどんどん拡大されます。いつも
自分が失敗するイメージトレーニングをしているようなものなのです。
 
これでは本人の意図に反して吃音が酷くなっても、当然です。
 
 

1-2.吃音克服に過剰にしがみつく

 
 
「吃音を克服する」、という明確で主体的な意思を持つことは必要です。で
なければ、人は変わるはずがありません。
 
しかし、
 
吃音克服を最終的なゴールにし、そこに過剰にしがみつくことはより吃音を
悪化させてしまう可能性があります。
 
「本当に克服出来るのだろうか?」
「上手く話せるようになっているんだろうか?」
「ちゃんと改善してるのかな?」
 
このような不安や自意識に囚われた状態になってしまいます。これもまた、
吃音克服を失敗させる原因です。
 
 

1-3.吃音の増殖に繋がっている

 
 
これらのことは全て、頭の中で吃音をどんどん増殖させているのと同じ
なのです。不安や心配が膨れ上がって、手がつけられなくなります。
 
吃音克服を成功させるには、今言ってきたような心理状態とは真逆の状態に
あなた自身の身を置かなければいけません。
 
 
 

2.吃音を「忘れる」ことが克服成功の鍵

.
 
 
端的に言えば、そういうことです。吃音を忘れること。これは本当に大事
なことなのですが、いまいちピンと来ていないかもしれませんね。
 
僕もよく「吃音を忘れなさい」「気にするとダメだから」と言われました。
 
でも誰も、”忘れるってどういうこと?””具体的にどうすれば?”、ということ
を科学的に説明してはくれませんでした。
 
あなたも同様の不満を抱えているかもしれません。なので、誰もが納得出来る
ように、抽象論ではなく具体的に「吃音を忘れる」ということについて解説して
いきます。
 
 

2-1.フロー(FLOW)

 
 
フロー(FLOW)。Mihaly Csikszentmihalyi博士の提唱した概念。これが吃音を
忘れるために重要な1つの心理状態です。
 

“「フロー」は忘却の境地だ。あれこれ考えたり心配している状況とは正反対だ。「フロー」状態の人間は目の前の課題に熱中するあまり、全ての自意識を忘れ、日常生活の些事をー健康のことも、請求書のことも、うまくやろうという意識さえー忘れてしまう。”
 
          1996年 講談社
          ダニエル・ゴールマン『EQ~心の知能指数』

 
 
上記の説明は、フローという心理状態を端的に言い表しています。
 
1つの活動に深く没頭していて、他の何ものも問題とならなくなる状態で、その
経験自体が非常に楽しく、自然と多くの時間と労力を費やせるようになる、
 
それがフローという心理状態の概略です。
 
⇒ある行為に没頭し、全ての注意が一点に集中している
⇒楽しさに溢れた挑戦的な心の状態
⇒不安や抑鬱感からの解放、活気に満ちている
 
 

2-2.セルフイメージの安定

 
 
フローな状態とは、マイナス感情から離れた忘却の境地だとも言えます。
プラスの感情が強く持続している心の状態です。
 
そしてその感情と強くリンクしているものが、セルフイメージです。これは
吃音の状態に大きく関わっていて、また感情の状態によって常に変動します。
 
低くなったり、高くなったり、上下するものです。
 
プラスの感情が強ければセルフイメージは高まります。逆に、マイナス感情が
強ければ低くなります。
 
フローが吃音克服にとって重要な理由は、ここにあります。
 
つまり、フローな心理状態に作り出すことで、強いプラスの感情を持続させる
ことが出来て、その結果としてセルフイメージが高い状態で安定するのです。
 
 
 

3.フロー状態になって吃音克服を成功させるには

 
 
では、具体的にどのようにしてフローな状態を創出するのか。いくつかの方法を
提示しますので、あなたにピッタリの方法を選んで実践してみてください。
 
 

3-1.大好きなことを始める

 
 
自分が本当に好きなことを始めましょう。新しい趣味を見つけるのもいいで
しょう。何かのサークルに参加するのもいいでしょう。
 
どのようなものでもいいので、大好きな熱中出来ることを始めることはフロー
状態にあなたを近づけてくれます。
 
実際に、趣味などに没頭し続けたらいつの間にか普通に話せるようになっていた、
という方は多いです。前述のフローという観点から考えれば、その理由も納得が
いくはずです。
 
 

3-2.理想の自分をイメージし、そこに自分を近づける

 
 
「こうなりたい」「こうありたい」
 
そんな理想の自分をイメージして、それになりきって生活すること。

これは最初に話した、

失敗や苦痛を避けることを目的にした回避型思考とは真逆のものですね。
 
目標達成型と言われる思考タイプですが、これもフロー状態を作り出す要件を
満たしていると言えます。
 
 

3-3.目標・目的・ビジョンに生きる

 
 
人生において、
 
・大事している価値は何ですか?
・何を達成したいですか?
・どんなことにチャレンジしたいですか?
・何が欲しいですか?
・どんな人物になりたいですか?
 
 
人生の目的・ビジョンを明確にして、その実現に向けて人生を生きることは
フローになるための究極の手段です。
 
達成目標の存在が明確になっていることは、フロー発動のために非常に大事な
ことになります。
 
 

3-4.目の前のことに全力で取り組む

 
 
目の前のやるべきこと、やりたいこと、そうした課題に全力で取り組んで
ください。
 
全ての意識が1点に集中していることがフローの要件ですので、目の前の
課題に全意識を集中させて取り組むことが大切です。
 
吃音を意識の外に弾き出すのです。
 
 

3-5.測定し、改善する

 
 
1日の中で、自分がどのような心(感情)の状態にいるのかということを
測定することによって、自分の感情の状態を把握し改善出来るようになります。
 
どのようなときにフローな状態にいて、どのようなときにフローな状態では
ないのか?
 
それを1時間ごとに測定することを、最初は習慣にするといいでしょう。
 
感情は常に変動しています。そしてその変化に何が影響を与えているか、
そうした要因を確認していってください。何が心をフローにさせるのか、
逆に何がフローな状態から遠ざけるのか、
 
それをリスト化していきましょう。
 
大事なことは、「フローな心理状態は自分自身で作り出せる」ということを
自覚することなのです。
 
 
 

まとめ

 
 
フローという心理状態は、吃音克服を成功させるための重要な要素です。
 
⇒ある行為に没頭し、全ての注意が一点に集中している
⇒楽しさに溢れた挑戦的な心の状態
⇒不安や抑鬱感からの解放、活気に満ちている
 
 
フローによってプラス感情が強く持続すれば、セルフイメージも高い状態で安定
していきます。吃音のことも、あまり意識することがなくなります。
 
そうやって「忘れて」いくのです。
 
そのための方法も、いくつか紹介しました。ぜひ実践していってください。


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