吃音者の就職、後悔しないために知っておくこと


就職(転職)活動をしている吃音者に知ってほしいこと。
吃音者 就職

就職活動を控えた方からのメールをよく頂きます。就職出来る気がしない、、、どんな仕事に就くべきか、、、など。本来そういうことは自分で考えるべきことなのだろうけど、どうしても知っておいてほしいことがあったので記事にしました。

今日お伝えすることは、あなたが本当に満足いく就職を果たすのに貢献してくれるはずです。

就職活動を行う吃音者の誤った選択

多くの吃音者が、就職先を決めるうえで誤った選択をしています。そのせいで、毎日苦痛を感じながら仕事をしています。誤った選択とは、どんなものでしょうか?

それは自分が本当にやりたいと思えた仕事、力を十分に発揮出来る仕事を選ぶのではなく、他人に「すごいね」と賞賛されるような仕事を選んでしまうという選択です。どういうことか、より詳しく説明しましょう。

 それ、本当にやりたいの?

 

吃音者の中には意外にも、接客や販売の仕事に関わっている、あるいは関わろうとする人が多いです。別にそれ自体を否定するつもりはありません。本当にその仕事が大好きで、自分にふさわしいと感じているなら、何の問題もありません。

でも実際はそうじゃないことが多いのです。

彼らは接客も販売も好きではないし、やりたいとも思っていないのです。ではなぜ、そういった仕事をしている(あるいは目指している)のかを聞くと、決まってこんな答えが返ってきます。

「吃音者でも、人と話す仕事が出来ることを証明したいからです。」

なるほど。立派なことです。皮肉ではなく、本当に立派だと思います。でも、、、一体、何を証明する必要があるというのだろうか?

何も証明するものなどない

「自分の価値を証明したい。そのために、接客や販売などの、一般的には吃音者には不向きと言われる仕事に就こう。そうすれば、周りは驚くだろうし、自分のことを賞賛してくれるはずだ。」

要するに、自分自身の中の無価値感や劣等感を埋め合わせるために、他人から賞賛される(かもしれない)仕事に就こうとしているわけです。しかしそこに、自分にとってふさわしいか、本当にやりたいことなのかといった基準は含まれていません。

それは果たして、意味があることなのだろうか。

「吃音者でも、そういった人と話す仕事が出来ることを証明したいからです。」

その気持ちや理想は理解出来ますし、美しいとさえ思えます。だけど、何も証明する必要などないのです。あなたの価値は世間に証明するまでもなく、100%の完全な状態です。接客や販売の仕事に就けなかったからといって、それが下がるわけではありません。

あなたにとって最適な就職を

 

これからはしっかりと地に足をつけて就職先を決めるべきでしょう。自分自身の価値を周りに証明するためだけに、あえてやりたくもない、不向きな仕事に就いて苦しむのは嫌でしょう。

吃音者でもポジティブな人は接客やセールスマンなどに仕事に就いている。そこから逃げるのはネガティブな吃音者である。そんなことも言われますが、酷い誤解です。こういった考えを正しいと受け入れ、後に後悔する人は大勢います。

ですので、そういった基準ではなく、あなたにとってふさわしい、能力を最大限に発揮でき、意欲的に取り組めるような仕事を探すべきです。こればかりは、あなた自身で考え、決めていかなくてはいけません。ですが少しアドバイスとして、あなたにとって最適な仕事の環境のヒントをお伝えしましょう。

 

例えば、工場のライン作業はあなたにとって退屈すぎてつまらないかもしれませんが、逆に大勢の人を相手に接客をする仕事は、刺激が強すぎるかもしれません。この中間、最適な刺激のレベルの環境に身を置くことがいいのかもしれません。

刺激が弱すぎて退屈では、日々の仕事での成長も喜びも感じることは出来ないでしょうし、刺激が強すぎると、ストレス過多で苦痛に満ちた毎日になってしまうでしょう。この両者の間、どのくらいのバランスを取るかは人それぞれでしょうが、刺激が弱すぎても強すぎても、あまり良くはないということです。吃音者は周囲の影響を受けやすいですから。

吃音者の就職活動 後悔しないために

 

周りからの評価や批判など構わずに、あなたが納得出来る就職をするべきだと、ここまで書いてきました。もちろん、どのような意図でどんな仕事に就くかはあなたの自由です。

「自分の価値を証明するためだけに就職先を決めるのは間違いだとわかった。でも、それでも挑戦したいんだ。不向きだとは分かっているけれど、自分がどこまでやれるかを証明したい。」

ええ、その選択もいいと思います。理想を追い続けるその姿勢は尊いものですし、そういった感情が目標達成への大きな原動力になることも認めなければいけないでしょう。

この記事ではあなたに1つの考えを提示しましたが、何を正しいと受け入れ、どんな選択をするかはあなた次第です。とりあえず、納得のいく就職を実現させるために、まずは何か具体的に行動を起こしてみてはどうでしょうか。


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