あなたが知るべき、5つの吃音の原因と治療要素とは?


 

あなたはこんな問題を抱えてはいませんか?

「吃音を治したいけど、何をすればいいのかわからない」

「いま自分がやっている方法は、本当に正しいものなのか?」question-mark-icon

 

何をすればいいのかわからない、自分のやっている方法に確信が持てない。もしそのような悩みを抱えているとしても、それも今日までです。なぜなら今回それらの問題・悩みを解決することができる、1つの公式をお伝えするからです。

 

5つの要素から構成されるその公式を理解すれば、複雑に思われる吃音の原因をシンプルに特定することができ、あなたがいまやるべきことが明確になります。また、効果があると確信を持ってそれを行うことができます。その結果、もう「何をすればいいかわからない」と頭を抱えることがなくなるでしょう。

 

 

CALMSモデルによる吃音の原因と要素

 

 

CALMSモデルは吃音の原因及びに治療に必要な要素を5つに分類したものです。それぞれの構成要素がお互いに影響しています。統合的・包括的な吃音治療において使われる公式であり、偏ったアプローチ(言語訓練だけをひたすら行うなど)よりも高い治療効果が得られ、また全体的なコミュニケーションスキルの向上にも役立つとされています。

 

スクリーンショット 2014-10-11 08.29.06

 

『Integration of Language and Fluency Treatment in a Day-Camp Setting』
Ginger Collins & Paul Hoffman Louisiana State University Baton Rouge, LA

 

Cognitive(知識面)

Affective(心理・感情)

Linguistic(言語面) 

Motor(口膣運動能力)

Social(社会性)

 

これが基本5要素。吃音の原因と必要なアプローチはこの5つに大別されるという考え方です。そして重要なのが、これらの要素が相互に関係し合っているということです。どれかの要素が+になれば他の要素も+になることもありますし、その逆もありえます。どれかが悪くなると、他の要素も悪くなっていく可能性もあります。

 

5つの要素から吃音は構成されているといっても、必ずしもその5つ全てに対して治療を行う必要はありません。例えばMotor(口膣運動能力)が十分に改善している人が、それ以上発声練習などを行ってもたいした差はありません。アプローチすべきは、1番弱い部分です。そこが最もレバレッジが掛かり、最大の治療効果を生むからです。

 

言語訓練しか行っておらず、「確かに流暢に話せるようにはなってきたけど、なんか不安がつきまとう」という人が心理的なアプローチを試したら、劇的に良くなったという話は多いです。弱い部分を補完すると、全体が一気に改善されるということです。

 

あなたが「何をすればいいのかわからない」となったときは、この5つを見て、あなたに足りない部分に重点的にアプローチしていけばいいのです。

 

それでは、この5つの要素をより詳しく見ていきましょう。

 

Cognitive(知識面)

 

吃音という症状に対する正しい知識を持っているかどうか、ということ。どういった原因で、どのようなメカニズムで吃音が発生しているのかということについて、どれだけ正確に理解しているかがまず基本の大前提です。自分自身の吃音というものを、客観的な正しい知識で見る必要があります。また吃音に対してどのような捉え方をしているのか、という認知的な面も含まれます。 

 

 吃音を理解し、自分自身の今の症状がどのようなものかを自覚し、また、他人が自分の吃音をどう思っているのか-などについての客観的で建設的な認識を持つことです。

 

この知識面が足りないと思ったなら、まずは情報をインプットしましょう。このサイトの記事を読めば、十分な知識は得られます。吃音に対する正しい認識・解釈がどのようなものなのかもわかるでしょう。さらに詳しく学びたいなら→おすすめ吃音関連サイト

 

人と会って直接話すということも非常にいい方法です。同じ吃音の人、吃音を克服した人、または知識のあるカウンセラーなどと会って話す。自分が知らなかった知識を吸収できますし、その人たちが吃音についてどのような認識や解釈をしているのかを感じ取ることができます。そうして得た気付きや理解は本を読んだりインターネットで検索しても絶対に得られない、貴重なものです。

 

会って直接話すことで、彼らの知識や思考、認識があなたの体にも染み込んでいくことでしょう。僕もそうやってきました。あなたもやりましょう。

 

知識面は以上のようなものです。吃音への理解、気付き、思考、認識。これらの正しい知識を持つということ。これが基本の大前提になります。

 

Affective(心理・感情)

 

感情、信念(ビリーフ)、セルフイメージ、アイデンティティなどの心理面。吃音の不安や自身の話し方に対する恐怖、その他否定的な感情を解消・緩和することを目的とします。吃音は言葉の非流暢性という中核症状がベースにあり、そのうえに吃音に対する、または自分自身に対する否定的な信念や価値観、アイデンティティが存在しています。

 

それがネガティブな感情を喚起し、不快な身体感覚として表出して、より中核症状を重くしていく、、、という負のサイクル。そして一度形成させた否定的な信念や価値観は、例え中核症状がある程度改善したとしても消えることがない、という問題があります。

 

だから流暢性の獲得だけではなく、心理・感情への適切なアプローチがほとんど全ての吃音者に必要になってきます。そして特に重要なものが「感情」です。信念を変えるにしろ、セルフイメージを変えるにしろ、「感情」に働き掛けることなしには絶対に不可能であることを忘れないでください。

吃音の心理療法の最大の間違い

 

Linguistic(言語面) 

 

この言語面は広い意味で捉えてください。ここでの言語とは、流暢に話せるかどうか、吃音を上手く回避して話せるかどうか、といった意味合いではなくもう少し広い、大きな概念です。全体的な語学能力、コミュニケーション能力のことです。

 

コミュニケーション能力という言葉があちこちで乱用されていて、非常に曖昧なイメージを持たれているかもしれませんが、ここで必要とされるコミュニケーション能力は非常にシンプルです。今回は全体の概論なので、特に重要な言語能力を1つだけ説明します。

 

文法整理能力

 

文法整理能力とは、伝えたい内容を、論理的に、適切な順番で、簡潔にわかりやすく整理して話す能力のことです。当たり前ですが、言いたいことを頭の中で整理しておかなければ言葉は出てきません。言葉を必死で探しながら、さらにどもる心配もして、、、そんな状態では脳の混乱はピークになります。言葉が詰まる確率は高くなってしまいます。

 

言いたいことを整理することと吃音は別の問題だ、かつては僕自身、そのように思っていました。だから伝えるべきことを論理的に、わかりやすく整理するという準備を全く怠っていました。それでスピーチや面接などに臨んでいたわけですが、結果は散々でした。

 

言うべきことが整理できていない、何を言ったらいいのかわからなくなる、しどろもどろになって、その心理状態が吃音を助長して言葉にも詰まる。酷いものでした。そして「吃音だからしょうがない」と自分に言い聞かせているだけでした。キチンと準備さえすれば上手くいくというのに、、、。

 

あなたも思い当たることがありませんか?いずれ詳しい記事をお届けしたいと思いますが、この能力は非常に重要です。

 

Motor(口膣運動能力)

これはわかりやすいと思います。いわゆる発声訓練や流暢性形成訓練などに該当する部分です。話す速度、話し方、リズムなど、自分が話しやすい話し方の戦略を見つけて、それを繰り返し練習し、身に付けていきます。

 

画一的な「この話し方をしなさい」という教えはあまり意味を成しません。人それぞれ話しやすい話し方は違うからです。ある人はゆっくり話したほうが吃音が出ずに話せる、またある人は少し早口で話したほうが話しやすい、、、というように、個人差があるのです。

 

たくさんのモデル、戦略をこれからの記事で色々とお伝えしていきますので、あなたに1番しっくりくるものを探して試してみてください。そしてそれを身に付けましょう。

 

Social(社会性)

 

状況やシュチュエーション、相手によって吃音の頻度や症状の重さは変わってきます。それらの状況に上手く対処することが必要です。様々な戦略があるでしょう。吃音を隠さない、オープンにしてみる、安心して話せる環境や人間関係を構築する、自分らしく振る舞える居場所を見つける、、、など。

 

また、より広い概念で捉えれば、どのような目的を持って人生を生きるか、、、といったことも関係してきます。人生における価値や目標、成長にフォーカスした姿勢で生きることが吃音の解消にどれだけの恩恵があるのかは、世界中の吃音者が証明していることです。

 

 

吃音の原因モデルの説明まとめ

 

Cognitive(知識面)、Affective(心理・感情)、Linguistic(言語面)、 Motor(口膣運動能力)、Social(社会性)、、、これらの5つの要素から成るCALMSモデル。この5つが吃音の原因でありアプローチすべき要素です。

 

「何をやったらいいのかわからない」、そう思ったら、この中であなたが最も弱いと思うところを重点的に補完していきましょう。それが最も効率的で効果的な方法です。このモデルに沿っていくことで、無駄な努力をすることなく、確信を持って治療に取り組むことができるようになるでしょう。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>